森塗装工業株式会社
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塗装についての疑問と答え

塗装について,みなさまの疑問にわかりやすくお答えします。

1.塗り替え時期の判断は?

外壁は年月を経ると,汚れ・変色・藻・カビ・ひび割れ等,見た目に見苦しくなってきます。汚れてしまったというのも一つの塗り替え時期の判断基準です。もう一つは,劣化によって塗膜が建物を保護する機能の低下です。

そこで一番簡単にできる診断方法をお教えします。診断したい箇所を手でこすると手に白いチョークの粉の様な物が付着する場合があります。この現象をチョーキングといい,塗膜が劣化し建物を保護する効果がなくなっている場合に現れます。

チョーキングは,塗り替えの時期が来た事を知らせる塗膜のサインです。

2.塗り替えに適した時期は?

一般的には,気温15~30℃,湿度75%以下が最も良い条件とされています。また,塗料のカタログにもほとんどど『気温5℃以下』,『湿度80%以上』の場合には塗装を避けるようにと書いてあります。このことからみても塗装に適した時期は,春(3~5月)か秋(9~11月)ということになります。

3.理想的な塗り替え周期は?

理想的には,外壁8~10年,鉄部,木部は,3~5年といわれてます。ただし,日当たりや風通し等の建物の立地条件によって前後しますから,何年周期とははっきり言えません。

建物外部の建材は,塗膜によって色彩を与えられると同時に保護されています。しかし塗膜にも寿命があり,永久的なものではありません。傷みがひどくなってからでは,塗装しただけでは済まなくなり,修繕が必要になるため,工事費用もアップ゚します。

そのため,早めの定期的なお手入れが建物を長持ちさせるのであります。

4.住宅の屋根(カラーベスト)の塗り替えタイミングは?

カラーベスト(=コロニアル)には様々な種類があるため一概には言えませんが,『色の変色』→『北面にコケが生える』→『全面コケが生える』という順番で劣化していきます。素材には吸水性があるため,製造時の塗装が序々に落ちてくると雨水や冬期の夜露が沁み込むようになりコケが生えやすくなるのです。

築後に塗り替えをしなくても15年以上の耐久性があるようですから選択肢としては,『耐用年数が過ぎたら葺き替える』,『新築後8~10年ごとに塗り替える』のどちらかがあります。

5.上塗り塗料にはいろいろな物がある様ですが,簡単な見分け方は?

[アクリル樹脂塗料]
安価で幅広く使用されていますが,外部用としては耐久性に欠けます。

[ウレタン樹脂塗料]
バランスのとれた性能でアクリル樹脂より耐久性が高いです。

[シリコン樹脂塗料]
耐候性,耐熱性に優れ,ウレタン樹脂より更に,耐久性が優れています。

[ふっ素樹脂塗料]
高耐久性を期待できる塗料ですが,高価な事が難点です。

6.セラミックシリコン樹脂塗料ってどんな材料?

セラミックはその分子構造の中に有機炭素を含まない無機質で,耐熱性,耐候性など非常に優れた特徴をもっています。しかし,セラミック材料は塗料に適さないため,セラミックだけを使った建築用塗料は存在しません。

一般には,セラミック材料は,石材調(セラミック調)塗料の顔料として使用されています。そこでシリコン樹脂等と科学結合(変性)させたことで擬似的に塗料化に成功した物をセラミック変性シリコン樹脂系塗料といいます。

7.住宅の塗り替え工事の工期は何日位かかるのでしょうか?

建物の大きさや天候等により誤差はありますが,だいたい7日~10日くらいです。工事の流れとしては,以下のとおりです。

<ご近隣へのあいさつ> → <足場架け,シート張り> → <高圧洗浄>
→ <サッシュ,植木等養生>→ <クラック補修> → <外壁2~3回塗り>
→ <木部2~3回塗り> → <鉄部2~3回塗り>→ <養生撤去,手直し>
→ <足場解体> → <清掃,後片づけ> → <引き渡し>